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遊ぶ前に知っておきたいカジノテーブルでのマナー

こんにちは、ラスベガスでカジノディーラーをしている片桐ロッキー寛士です。

カジノのテーブルにも、レストランのテーブルと同じようにマナーというものがあります。カジノは紳士淑女の社交場とも言われる場所ですから、大人としてはせめて最低限の事は心得ておいてから出向きたいものですよね。カジノに行っても恥ずかしい思いをしなくてもいいように、今回は覚えておきたいカジノテーブルマナーをシュチュエーションごとに紹介していこうと思います。

カジノテーブルをさがす際のマナー

ゲームに途中参加する時は了承を得る

カジノフロアにはブラックジャックやルーレットにバカラなど、他にもたくさんのゲームがありますが、まずは遊ぶ資金をしっかりと決めてからどのゲームで遊ぶのかを決めましょう。どのゲームで遊ぶとしても、そこにプレイヤーがいないテーブルなら最低賭金以外は特に気にすることはありません。しかし、そこに既にプレイヤーが遊んでいるテーブルに途中参加する場合は、そのプレイヤー達に参加していいか了承を得るのが礼儀です。

特にブラックジャックなど、途中でプレイヤーが参加することにより場の流れがガラッと変わることがあるゲームだと、調子良く遊んでいるプレイヤーからすると嫌なのは誰もが想像がつくことだと思います。逆に調子が悪いテーブルなら歓迎されることもありますが、ここはいきなりゲームに入らず、少し離れて場の様子を見るのがマナーです。

カジノテーブルにつく際のマナー

  • IDを用意しておくこと

カジノテーブルについたら、まず必ずと言っていいほど聞かれるのが ID(身分証明証)です。ラスベガスのカジノは21歳以上から遊べますが、カジノ職員は40歳以下に見える人には ID を聞くように教育されています。アジア人はもちろん日本人は特に若く見られるので、例えあなたが40歳以上でも ID を聞かれる可能性は大です。必ず ID を携帯しておいてください。ID を持っていない場合はカジノで遊ぶことはもちろん、カジノフロアの中にいることすら禁じられてしまいます。

  • 両替の時は現金をテーブルに置く

年齢確認をしたら、次は遊ぶために必要になるカジノチップです。両替をしてもらうために現金をカジノディーラーに渡すのですが、この時に手渡しではなく、必ずテーブル上ディーラーの手の届くところに置いてあげてください。これはディーラーがどんな時でもプレイヤーの手から直接モノを受け取ってはいけないと教育されているためです。

カジノテーブルでのゲーム中のマナー

  • ゲームが始まったら終わるまでは賭金にさわらない

現金をカジノチップに両替してもらったらベット、そしてゲームのスタートです。当たり前のことですが必ずミニマムベット(最低賭金)かそれ以上の額を賭けてください。ベットして一旦ゲームが始まると、そのゲームが終わり勝敗が決まるまでは絶対に賭金に触れてはいけません。途中でさわってしまうとベットを増やした、減らしたなどの疑惑を持たれることになってしまいます。

カジノテーブルの上に私物は置かない

カジノフロアでは盗難防止のために、飲み物、タバコ以外の持ち物をカジノテーブルの上に置くことを禁止しています。(ハイリミットルームならOKな場合もある)財布、携帯電話、メガネ(サングラス)などはポケットかカバンにしまっておいてください。

カジノテーブルでは携帯電話は使わない

カジノテーブル上で携帯電話の使用はできません。会話はもちろんLINEなどのショートメール、インターネットも禁止されています。(ハイリミットルームならOK)どうしても使いたい、または使う必要がある場合はゲームを中止して、テーブルから離れれば大丈夫です。

カジノテーブル上での写真撮影は基本NG

昔はカメラの持ち込みですら禁止のところが多かったのですが、最近ではほとんどのカジノがその使用を認めています。というよりも、スマートフォンが普及しすぎて認めざるを得ない、というのが正直なところでしょう。

しかし、それはカジノフロアに限った話であり、カジノテーブル上での撮影は他のプレイヤーのプライバシーの侵害になるため基本的に禁止されています。しかし他のプレイヤーが撮影を了承した場合、または友達とみんなで撮影するなら認められる時もあります。とにかく写真を撮る時はカジノスタッフに聞くのがマナーです。

カクテルウェイトレスには必ずチップを渡すこと

カクテルウェイトレスとはプレイ中に飲み物を聞いて運んできてくれる女性のことです。本来プレイしているお客さんの飲み物はプレミアムドリンク以外ならタダなのですが、飲み物を受け取る際にチップをあげることが一般的なマナーとなっています。現金でもカジノチップでもいいので、最低でも$1、2くらいは渡してあげてください。

カジノテーブルでは怒らない、汚い言葉は使わない

カジノテーブルだけに限った話ではありませんが、負けたことをきっかけに怒ったり暴言を吐くのは絶対にやめましょう。テーブルゲームはお金が絡むので、没頭しすぎて周りが見えなくなる人がたまにいますが、度があまりに過ぎると強制退場になってしまいます。

テーブルを叩くなど物にあたったり、ディーラーも含め他のプレイヤーに口を出したり、Fワードなどの汚い言葉を吐くお客さんはその場でプレイ打ち切り、ひどい場合は今後の入場も一切お断りされてしまうことがあります。

元々どのテーブルで遊ぶか、いくら賭けるか、そしてベット自体するかしないかはその人個人の判断です。周りに迷惑をかけないことはもちろん、負けても絶対に他人のせいにしないこと。当たり前のことですが、熱が入ってしまうとなかなかそれができない人が多いのも事実です。

 

カジノで遊ぶときに使う「チップ」とは?

カジノで遊ぶ際にはお金ではなく専用のチップを利用します。チップは通貨と同じような形でコインに金額が書かれています。チップは現金と同じ価値があり、ほとんどの場合手数料を取られることもありません。見かけが何となくおもちゃのように見えてしまうかもしれませんが、お金と同じ価値があるので大切に扱いましょう。

 

  • チップの種類

チップは色で分けられており、内側に金額も書かれています。

  • 青・・・1ドル
  • 赤・・・5ドル
  • 緑・・・25ドル
  • 黒・・・100ドル
  • 紫・・・500ドル
  • 黄・・・1000ドル
  • 茶・・・5000ドル
  • オレンジ・・・25000ドル

 

金額が書かれていない「色チップ(ルーレットチップ)」というものもあります。これはルーレットで遊ぶ時に使われます。金額はゲーム上で自由に決め、色分けはどのチップが誰のものか分かりやすくするための工夫です。ルーレットをやめる時には必ずカジノチップに交換するのを忘れないようにしましょう。

 

VIP専用のローリングチップというものもあります。これは高額勝負するときに使うものです。

 

  • 現金からチップへの交換の仕方

現金からチップへの交換はゲームをする時にディーラーにしてもらいます。お金をテーブルに置いて「Please change」と言うだけです。この時ベットエリア以外で、ディーラーの手が届きやすいところに置くようにします。

交換するときは、絶対に手渡しせずに必ずテーブルの上にお金を置くようにしましょう。

手渡ししようとしてもルール上、ディーラーは直接受け取ってくれません。

またチップを交換するタイミングは1つのゲームが終わって、他の客がベットしている時です。ゲームの進行中に行わないように気を付けましょう。

  • チップから現金への両替

ゲームを終わってチップを現金に両替するときは、ディーラーではなく「カジノキャッシャー」という両替所で行います。ルーレットで使っていた色チップは通常のチップへディーラーに交換してもらっておいてからカジノキャッシャーにいくようにしましょう。

なお、ちょっとだけならチップは記念に持って帰ることもできますよ。

ゲームが終わった時のマナー

  • カジノチップをカラーアップすること

手持ちのカジノチップを額の大きなカジノチップに替えてもらうもらうことをカラーアップといいます。$5のチップが20枚あったら合計で$100になるわけですが、これをカラーアップで$25チップを4枚、又は$100チップを1枚にしてもらうわけです。

テーブルから少額のカジノチップをごっそり持っていかれると、カジノ側はその分をのちのち補充しなくてはいけなくなります。プレイヤーとしても枚数が少ない方が持ち運びも楽になるので、プレイが終わったら必ずカラーアップしてもらいましょう。

良いカジノディーラーにはチップ

ゲームを進行してくれたカジノディーラーに対しての心付けのチップはゲーム中でも渡すことができますが、カラーアップをした後に渡すのも一般的です。因みに、もしやる気も笑顔もなく、話もしない機械のようなディーラーにはチップをあげる必要は全くありませんのでご心配なく。でも、場を盛り上げてくれて楽しい時間を提供してくれた、と思えるカジノディーラーに対してはぜひ渡してあげてほしいところです。

さいごに

どうでしょうか?そんなに難しいことではなく、どちらかというと常識的なことがほとんどですよね。今回紹介したことはどのカジノゲームのテーブルでも通用することなので、ぜひカジノに行く前に覚えておいてくださいね。