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プロフィール お問い合わせ ブラックジャックのゲームの流れと知っておきたいマナー

こんにちは、ラスベガスでカジノディーラーをしている片桐ロッキー寛士です。もしラスベガスに来ることがあれば、まず試してもらいたいテーブルゲームがブラックジャックです。カードを引くか引かないか、ディーラーや他のプレイヤーとのやり取りもドキドキしてとても楽しいゲームなのです。今回は、いざブラックジャックテーブルに行ってもどうしていいのか分からなくならないように、ゲームの流れをステップごとに、その度に気をつけたいことやマナーを合わせて紹介します。

ブラックジャックゲームに参加する

まずはブラックジャックのテーブルを見つけましょう。見つけたらまず確認したいのがそのテーブルのミニマムベット(最低賭金)とマキシマムベット(最高賭金)です。各テーブルにこのようなサインがあり、最低賭金(MIN)と最高賭金(MAX)の表示がされています。このテーブルの場合はMINが$15、MAXが$2000となっていますが、賭金の設定はテーブルによりけりです。カジノ資金と相談してから座るテーブルを決めましょう。

テーブルに座る時の注意点

もし、あなたがブラックジャックの初心者なら、あなたから見て一番左の席(サードスポット)には座らないことです。サードスポットに座るプレイヤーの動作は、その後のゲームの流れに影響をあたえ他のプレイヤーの勝負をも左右してしまいます。ブラックジャックに慣れたプレイヤーはそこに初心者が座るのを嫌がるので、ゲームに慣れないうちはサードスポットに座るのはなるべく控えた方がいいでしょう。

カジノチップを交換する。

席についたら遊ぶ分の現金をカジノチップに交換します。この際、ディーラーはプレイヤーから手渡しでモノを受け取ることができないので「チェンジ プリーズ」と言って現金をレイアウト上に置いてあげてください。

ベストカジノ

 

ゲーム開始

カジノチップを手にしたらベットしてみましょう。この時、必ずテーブルで定められたミニマムベット以上の金額を賭けてください。基本プレイヤー1人1ハンドですが、1人で2ハンド賭けることもできます。(カジノによっては3ハンドまで)しかし、2ハンド賭ける場合は各ハンドをミニマムベットの2倍賭ける必要があります。

 

カジノチップは写真の◯で囲われた、自分の目の前にあるベッティングサークルと言われる場所に置きます。テーブルにいるプレイヤー全員がチップを置いたことを確認したディーラーがカードを配り始めます。ベットは1枚でもカードが配られたら変えることもさわることもできないので注意して賭けましょう。

 

カードはシューと呼ばれる箱から1枚ずつ出てきます。プレイヤーのカードは必ずテーブルの右側(プレイヤー目線で)から、まず1枚ずつ開いた状態で配られ、その後、ディーラーには伏せられたままのカードが1枚配られます。

 

先と同じようにプレイヤーに2枚目のカードが配られ、最後にディーラーの2枚目のカードが伏せたまま配られます。この時、ディーラーは2枚目のカードを1枚目のカードの横に置き、その後1枚目のカードをひっくり返して2枚目のカードの上に置きます。

プレイヤーのカードは2枚とも表を向いているのに対し、ディーラーは1枚だけしか表を向いていません。

ヒット、ステイ、オプションの選択

プレイヤーにもディーラーにもカードが2枚ずつ配られたら、1番右のプレイヤーからカードを追加するか(ヒット)、追加しないか(ステイ)、その他のオプションの選択が求められます。この時の意思表示は全てハンドシグナルで行います。(賭け方やハンドシグナルについては「ブラックジャック基本ルール」「ブラックジャックの賭け方とオプション」をご覧ください)

 

この時点で21を超えてしまったらバーストとなり、賭金は没収となってしまいます。ディーラーの見せているカードと自分の持っているカードを見比べて、どう動くのがいいのか慎重に決めていきましょう。(数学的に正しいプレイについては「 ブラックジャックのベーシックストラテジー」をご覧ください)

テーブルにいる全てのプレイヤーの判断が決まったら、最後にディーラーが伏せてあったカードをめくります。

ブラックジャックで使うジェスチャー

ブラックジャックではプレイヤーが意思表示するときに、世界共通で行う手のジェスチャーがあります。ハンドサイン、ハンドシグナル、ハンドアクションなどとも呼ばれます。これは言語が通じない場合でもゲームがプレイできて、またフロア上部に取り付けられたカメラにそれを記録として残しておくことで、後になってトラブルが起こらないようにするといった目的もあります。それぞれどうやって手を動かすのかについてを解説いたしましょう。

  • HIT(ヒット)

カードを追加で引くことを意味します。

テーブルの上を指で軽くトントンと2、3回叩くとヒットのサインになります。

 

  • STAND(スタンド)

それ以上カードを引かないで、ディーラーとの勝負に出ることを意味します。

テーブルの上で手のひらを下向きに広げて左右に水平に振るとスタンドのサインとなります。

ブラックジャックのプレイ中にもっとも多いアクションが先ほどの「ヒット」とこの「スタンド」です。この2つのジェスチャーはしっかり覚えておくと良いでしょう。

  • SPLIT(スプリット)

最初の手札が同じ数字の場合、初めの賭金と同額のチップをかけることにより、最初の2枚のカードを2つに分けてゲームを進行することを「スプリット」と言います。

スプリットのジェスチャーのやり方は、同額のチップを少し離れた場所に出した後、中指と人差し指を出し、2つに分けたいという意志を示すことで成立します。ジャンケンのチョキのような形です。

連続でスプリットをした場合などに、隣のプレイヤーのチップに誤って触ってしまわないように注意しましょう。

  • DOUBLE DOWN(ダブルダウン)

最初の手札2枚をみて、初めの賭金と同額を追加で賭けることを「ダブルダウン」といい、ダブルダウンの場合、あと一枚だけカードを引けます。

ジェスチャーはそこまでメジャーではありませんが、人差し指を1本立てて見せます。

基本的にはチップをオリジナルベットの横に出し、「ダブル」や「ダブルダウン」と言ってダブルダウンの意思を伝えればOKです。

  • SURRENDER (サレンダー

最初に配られたカードを見た時点で勝ち目がないと思ったら、掛け金の半額を無条件に差し出すことでゲームから降りることができるルールです。カジノによっては「ノーサレンダー」と言って、降りられないルールになっている事もあります。ジェスチャーは人差し指でテーブルに横に線を引きます。

ディーラールール

ディーラーは17以上になるまでカードを引かないといけないルールなので、めくった時の合計が17以上の時はそのままの数でプレイヤーと勝負となります。

逆に、合計が17以下の時は17かそれ以上になるまでカードを引きます。22かそれ以上のバーストになれば無条件で場に残っているプレイヤーの勝ちです。

ゲーム終了

勝負が決まったら最後はチップの回収と支払いです。先まで全ての行程が右側から行われていたのが、今度は逆に左側からになります。負けたベットは回収され、プッシュのベットはそのままに、勝ったベットには支払いがされていきます。

 

この時、自分のチップに対しての回収か支払いが終わるまでは絶対にカジノチップにふれない、そして新たにベットをしないでください。全てのプレイヤーに対してのチップの回収と支払いが終わった後に、ディーラーがカードを左から片付けていきます。

 

片付けられたカードは全て裏向きにディスカードラックに置かれます。この時、ゲームに間違いがなかったか確認できるように、カードはちゃんと順番に重ねられて置かれています。これでゲームは完全に終了です。

また新たにベットをして、次のゲームのスタートです。ブラックジャックはこのような流れで繰り返しゲームが行われていきます。

プレイ終了後

プレイが終わったら最後に、「カラーアップ プリーズ」と言って、カジノチップをさらに単位の高いカジノチップにカラーアップ(交換)してもらいましょう。(例:$5のチップ20枚だったら$25チップ4枚か$100チップ1枚にカラーアップ)

プレイヤーにとっては持ち運びが楽になるのはもちろん、カジノ側にとってもプレイヤーがいくら勝った、負けたかを簡単に把握できます。そして、もし大量の少額チップを持ってテーブルを離れられると、カジノ側はその分を後で補充しなくてはいけないという理由からもカラーアップをしてほしいわけです

もしディーラーがいい人でサービスが良かったら、カラーアップの時に出た端数などをディーラーにチップとしてをあげるといいでしょう。チップはアメリカでは立派な大人のマナーの1つです。

テーブルで現金への両替はできないので、カラーアップしてもらってからキャッシャーに行って両替してもらってくださいね。

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