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ブラックジャックの基本ルール

こんにちは、ラスベガスでカジノディーラーをしている片桐ロッキー寛士です。ラスベガスでもっとも人気が高く、定番中の定番ゲームといえばブラックジャックです。映画でもよく使われるゲームで「レインマン」や「ラスベガスをぶっつぶせ」などで目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。ブラックジャックはルールはシンプルながらとても奥が深く、数学的にカジノよりも有利に戦える唯一のゲームでもあります。今回はそんなブラックジャックの基本的ルールについて説明したいと思います。

ブラックジャックのルール

ブラックジャックはディーラーとプレイヤーが対戦するゲームです。ルールは至ってシンプル、2枚以上のカードの合計が「21」に近いほうが勝ちとなります。まずはディーラーから向かって左側のプレイヤーから1枚ずつ、合計2枚のカードが配られます。ディーラーのカードは1枚だけ表向き(アップカード)、もう1枚はそのカードの下に裏向き(ホールカード)で隠れている形になります。ここで、左側の人から順に「21」に近づけるためにカードを追加する(ヒット)か、もしくはそのままの2枚で勝負する(ステイ)かの選択肢が与えられます。カードを追加して合計が「22」以上になると、バーストといって即負けとなってしまいます。ヒットするか、ステイするかはディーラーが見せているアップカードによって決めましょう。

ヒット(Hit)の仕方

カードを追加するヒットの場合は、手でテーブルを軽く2.3回叩いてください。

 

ステイ(Stay)の仕方

カードを追加しないステイの場合は、手のひらを下にして左右に振ります。ブラックジャックのディーラールール プレイヤーの判断が終わったら、最後にディーラーが裏向きになっているホールカードをひっくり返します。この時、ディーラーの2枚のカードの合計が「17」以上であればステイ、それ以下であればヒットするルールとなっていますが、ディーラーもプレイヤーと同じく「22」以上になるとバーストします。ディーラーがバーストした場合は、場に残っているプレイヤー全員が無条件で勝ちとなります。

 

もし、ディーラーが「17」〜「21」のハンド(役)を作ってしまった場合は、プレイヤーのハンドがディーラーのハンドより数が多ければ勝ち、少なければ負け、同じ数だと引き分け(プッシュ)となりゲームが終了します。

ベストカジノ

 

ブラックジャックでのカードの数え方

ブラックジャックのカードの数え方は普通とは少し違います。このゲームにおいて特別なカードのAは、ハンドの状況によっては「1」か「11」かをプレイヤーが決めることが出来ます。2〜10はそのままの数字として数え、J(11)、Q(12)、K(13) は全て10として扱われます。10、J、Q、K を総称してフェイスカードといいます。

カードを追加する、しない

ブラックジャックでの意思表示は口で言うのではなく、必ず明確なハンドシグナルが求められます。

ソフトハンド

上の条件で、配られたカードがAと3だとすると、合計は「4」か「14」となりますよね。この様にAが「1」か「11」のどちらか選択肢がある状態のことをソフトハンドといいます。

ハードハンド

逆に、Aが「1」としか数えられない状態、例えば、配られたカードがAと6、そこに7が来ると、合計は14か24になってしまいます。しかし、21以上だとバーストで負けになってしまうので、この場合は無条件でハード14と数えるわけです。

ハンドとしてのブラックジャック

ゲームの名前にもなっているのがこのハンドです。配られた最初のカード2枚がAとフェイスガードのどれかだと、合計は11とはならず、無条件で最強のハンド「ブラックジャック」となります。この場合の配当は1.5倍、(1.2倍の場合もあります。)しかし、もしプレイヤーもディーラーもハンドがブラックジャックだった場合はプッシュとなります。

ブラックジャックのレイアウト

最後にブラックジャックのテーブルレイアウトです。レイアウトの色やデザインはカジノによって様々ですが、書いてある内容はどこもだいたい同じものです。今回はもっともベーシックなタイプのレイアウトで説明します。

  • 1.ベッティングサークル(BETTING CIRCLE)

プレイヤーが賭けるチップを置くところです。サークルなのに写真では四角ですが、カジノによっては三角だったり、ロゴを適用していたりと様々なデザインがあります。要はそのデザインの上、枠内にしっかりチップを置くことが大切です。

  • 2.BLACKJACK PAYS 3 TO 2

これはブラックジャックのハンドが出た時の支払いが2枚のチップに対して3枚支払われますよ、ということが書いてあります。つまりは1.5倍の支払いです。カジノやブラックジャックの種類によっては6 TO 5と書かれていることもあり、この場合は5枚のチップに対して6枚、つまり1.2倍の支払いになります。

  • 3.DEALER MUST HIT SOFT 17

先ほど、ディーラーはカードの合計が17になるまでヒットするルールだと説明しましたが、ここに書かれているのは、ディーラーのハンドがソフト17(A+6とかA+2+4など)だった場合、ディーラーは更にカードを追加します、という意味です。

レートの高いテーブルだと、DEALER MUST STAND ALL 17と書かれていることがありますが、この場合はディーラーのハンドがソフト17でもディーラーはステイしますよ、ということになります。このルールだと、上のルールよりも少しだけプレイヤーにとって有利になります。

  • 4.INSURANCE PAYS 2 TO 1

ブラックジャックではある条件の元、保険という意味のインシュランス(INSURANCE)を買うことができるのですが、そのインシュランスにベットをした場合、その支払いは1に対して2支払われますよ、という意味です。インシュランスベットに関しては次回説明しますね。

ブラックジャックで遊ぶ前にレイアウトで確認するべきこと

遊ぶ前にレイアウトを見て必ず確認しておきたいのは、ブラックジャックハンドの支払い、そしてディーラーがソフト17でヒットするかしないかの2つです。最近では同じゲームでもブラックジャックハンドの支払いが本来の3 TO 2ではなく、6 TO 5を適用するカジノが増えてきました。せっかく遊ぶのなら配当の高い3 TO 2のルールで遊びたいものですよね。

ブラックジャックのカウンティングの方法 解説

ギャンブルであるカジノゲームにはよく必勝法や攻略法などがあるといわれています。

ブラックジャックには様々な戦略があり、世界中でブラックジャックプレイヤーの間で使用されています。中でも有名な攻略法が「カウンティング」です。これはバカラでも使われている方法で、コアなプレイヤーの間では王道の戦略となっています。

1. カウンティングの仕組み

「カウンティング」というのは、場に出たカードを順に記憶する事により、まだ場に出ていないシューの中のカードを予測することをいいます。「シュー」とはこれからゲームを進めて行く上で引くカードの集まり(デッキ)のことです。

シューの中身は毎回同じではなく、必ず偏りがあります。このカードの偏りを逆に利用するというのが「カウンティング」の考え方の基本となっています。

 

「基本ルール」である「トランプの数え方」を見ても分かるように、ブラックジャックにおいては数値が「10」として扱われるカードが多く含まれています。

そのため「10・J・Q・K」のカードがどのくらい残っているのかを把握する事が、この偏りを見分けるポイントとなるのです。さらに「A」も「11」と数えるケースでは重要なカードとなります。例えば、プレイヤーの合計値が「10」や「11」であったとしましょう。この場合、もしシューの中に「10」が多く残っている事をあらかじめ知っていれば、「10」を引いて「21」に近付けやすいという有利な状況にある事がわかるということです。

また逆に、プレイヤーの合計値が「15~17」付近の微妙な数値であるとします。この場合、「10」を引いてバーストしてしまう確率が高いので、無理な勝負をしない方が良いと言う判断ができます。また、プレイヤーだけでなくディーラーのカードを見る事も大切です。シューの中に「10」のカードが多い状況で、ディーラーのオープンカードが「9」や「10」の高い数値であるなら、次に「10」を引いてバーストする可能性が高いと考えられます。

この場合では自分は無理をしてヒットしないで、相手にカードを引かせてバーストさせるのが良いという判断ができます。ゲームが進んでディーラーが「15~17」付近の微妙な合計値になった場合には更にチャンスと考えられ、自分は無理をしてヒットしないで、ディーラーに「10」を引かせてバーストさせ、勝つことができます。こういったように、カウンティングをしていれば自分が有利な状況にあるのか不利な状況にあるのかがわかるようになります。難易度はとても高いのですが、ランドカジノでは禁止されてしまう程効果の高い必勝法であるといわれています。

2. カウンティングの方法

カウンティングとは場に出ているカードを順に覚えていき、シューの中身を把握することをいいますが、場に出るカードを全部その度に暗記していくとなると大仕事です。プレイヤー対ディーラーのゲームでも大変ですが、オンラインで他のプレイヤーも参加する「ライブブラックジャック」では他のプレイヤーのカードも暗記する必要がありますので、相当な記憶力が必要です。そこで考えられたのが、カードをグループごとに分けて数値化することにより簡易計算で管理するというカウンティング方法です。

カウンティングには様々な方法があるのですが、ここでは比較的わかりやすい「ハイローシステム」の方法をとりあげます。このシステムでは、上の図のように「10・A」のカードは-1、「7・8・9」のカードは±0、「2・3・4・5・6」のカードは+1と、3種類の数値で計算しながら管理します。前に述べたように、「10」のカードは偏りを見極める上でとても重要な存在であり、その重要なカードをマイナス値としてまとめてカウントする事で、より効率的に偏りが見分けられます。それでは、実際にどのような流れになるのか、例をあげて見ていきましょう。

3. 例を元にカウンティングを学ぶ

それでは、オンラインで他プレイヤーを交えて行う「ライブブラックジャック」で実践してみましょう。ほとんどのカジノでは、自分を含めたプレイヤー7名+ディーラー1名の最大8名でゲームが行われます。満席になっているケースは少ないので、今回はプレイヤーが4席埋まった状態と想定します。早速ゲームを開始し、1ゲーム目が終わった状態を確認しましょう。

右端の①のプレイヤーから順に手札をカウンティングします。

「10」は-1とカウントして、「A」も-1とカウントしてください。

 

-1-1を計算すると「-2」となります。

「3」は+1とカウントして、「K」は-1とカウント、「6」は+1とカウントしてください。+1-1+1を計算すると「+1」となります。

「J」は-1とカウントして、「10」も-1とカウントしてください。

 

-1-1を計算すると「-2」となります。

「4」は+1とカウントして、「5」も+1、「2」も+1、「4」も+1とカウントしてください。1+1+1+1を計算すると「+4」となります。

 

これでプレイヤーのカウントが済んだので、次にディーラーを確認します。

「9」は±0、「Q」は-1とカウントしてください。-1を計算すると「-1」となります。そして全てのプレイヤーとディーラーの結果を合計すると…

このゲームでは「±0」になりました。

こうした場合は賭け方をほぼ変えないようにして、更にカウンティングを続けて様子を見るのがおすすめです。

カウンティングの結果がマイナスの場合は?

 

「10」のカードは全てマイナスとして数えられています。マイナスが多い程、「10」のカードがシューから場に出ている事がわかり、合計の数値がマイナスであればある程「10」を引く可能性が少なくなります。無理な勝負を避けながら相手のバーストを待

つのが有効な手段です。

カウンティングの結果がプラスの場合は?

「10」以外のカードが場に出ている程プラスが多くなります。その場合はシューの中に「10」のカードが多めに残っている事がわかり、合計の数値がプラスであればある程「10」を引く可能性が高くなります。ヒットやダブルダウンを積極的に選ぶのが有効な手段です。

上記の3パターンで賭け方を変えながらプレイを続ける事で、カウンティングを上手く使えるようになります。ただ、毎回のゲームがカウンティングの結果通りになるわけではないこともわかっておきましょう。その場で結果をすぐに出すのではなく、長い目でゲームに勝つ事を目標とするのが良いでしょう。

4. オンラインカジノでカウンティングを実践

 

カウンティングは長い目で見れば、着実に効果を発揮してくれる戦略です。ただこれをランドカジノで行うとなると難しい部分があります。

なぜなら、この「カウンティング」は有名な戦略であるので、カジノ側が禁止をしている場合が多いからです。使っている事がわかると出入り禁止となってしまう可能性もあるといわれつぃます。裏を返せば、いかにこのカウンティングが勝つのに有効な手段であるかということを証明しているともいえるでしょう。

しかし、ランドカジノではなく「オンラインカジノ」であれば、カウンティングを行うことができます。ディーラーに顔が見られているわけではありませんし、余程の事がな

ければ不審に思われる事がありません。カウンティングに慣れない内は情報が多すぎて頭がパニックになる事もあるかもしれませんが、メモをとるなどしてしっかりとカウントして行くと良いでしょう。メモをとることもランドカジノでは禁止されていますが、オンラインカジノであれば大丈夫です。

「±0」は普通の0と同じなので「0」と記入し、効率良く記入するために「+」も省略してマイナスの符号だけつけます。上の図のように、合計と累計でわけるとわかりやすいです。上の方法でも難しい場合には、次のような方法もあります。

この方法は計算をしないで、ただ場に出たカードを該当箇所に書いて行くというシンプルな記入法です。丸でなくてもよく、正の字やレ点等、自分の書きやすい方法でもOKです。明確に数値化していない分、信頼度はやや下がるのですが「10・J・Q・K・A」の数を視覚的に把握できるので、何もメモを残さないよりは勝つ確率が高くなります。こういった方法も試す事ができるので、カウンティングの初心者の方や着実な勝ちを狙いたい方にオンラインカジノは大変おすすめです。最初の内は慣れずに苦労するかもしれませんが、どんどん回数を重ねて行く事で徐々にテクニックが身についてきます。

5. カウンティングの注意点

カウンティングは非常に信頼度の高い戦略です。しかしながら、必ずしもいつも勝てるわけではない事はあらかじめ理解しておきましょう。場に出たカードからシューの中身を見破れたからといって、その後の自分のベット額やアクションの取り方次第で勝ち負けは変わります。カウンティングという戦略を過信しないよう、常に冷静に判断して行く事が大事です。それにはまず、カウンティングをしていて負けるパターンについても認識しておく必要があります。ブラックジャックではシューの中に「10」のカードが多い程、プレイヤーが有利になりますが、これは逆に言えば、シューの中に「10以外」のカードが多い程、プレイヤーが不利になるという事にもなります。

さらに「10以外」のカードの中で特にプレイヤーが不利になりやすいのが「2・3・4・5・6」の5種類のカードとなります。

「10」や「11」などの高い数値のカードを連続で引いて、即ブラックジャックになる事もありますが、シューの中に小さな数値のカードが多い状況だと、中々合計値が21に近づきません。そして小さな数値の状態でもたもたしていると、10のカードを引いてバーストしてしまう危険性も高まってきてしまいます。

そして「ディーラー側がバーストしづらくなる」という点でもプレイヤーが不利となります。シューの中に「10」のカードが多ければ、相手にそれを引かせる事でバーストさせて自分が勝つ事ができます。一方、シューの中に「2・3・4・5・6」と言ったカードが多いと中々バーストまで持って行く事ができません。こういった理由から、シューに「2・3・4・5・6」と言った小さな数値のカードが多い場合には、積極的な勝負は控えたほうが賢明な判断であるといえます。カウンティングにおいて、「2・3・4・5・6」のカードが「+」として分けてカウントされるのも、これが理由なのです。カウンティングをしていて「+」に傾いて来たなと思った時には、慎重にプレイするようにしましょう。

6. 様々なカウンティング方法

これまで有名な「ハイローシステム」のカウンティング方法を紹介してきましたが、他にも様々な種類のカウンティングシステムがあります。初心者でも気軽に使えるシンプルでわかりやすいものから、しっかりとした理論に基づいたプロが愛用するシステムまで幅広く揃っています。それでは、分かりやすいものから順にご紹介いたしましょう。

 

カジュアルシステム

 

これは名前からも分かるように、誰でも気軽に使えるように簡単な仕様で作られたカウンティングのシステムです。複雑に計算したり理論的に行うのではなく、主に感覚だけで行う方法となっています。数値の高いカードが多く場に出ているときは積極的に勝負し、数値の低いカードが多く場に出ていると感じたら控えめにプレイします。カジュアルシステムはあくまでこれだけで、他の難しい事は何もありません。初心者でも取り入れやすい、基本中の基本とも言えるカウンティング方法です。簡単すぎて信頼度が低いようにも見えますが、難しいシステムを使う際にも応用出来る入門的なシステムであると言えます。また、ただ初心者向けと言うだけでなく勘を磨くための使い方もできるシステムでもあります。

K-Oシステム

「ケーオーシステム」または、「ノックアウトシステム」と呼ばれます。カウント値を使ったシステムの入門的な立ち位置にあるシステムで、「ハイローシステム」と似ていますが、実は全然違います。

 

「ハイローシステム」のカウント値では、「2・3・4・5・6」を+1としますが、K-Oシステムでは「2・3・4・5・6・7」までを+1とカウントし、±0としてカウントするのが「8・9」の2つとなります。カウント値の合計によって、以下のようにプレイスタイルを変えるという特徴があります。

 

  • カウント値の合計が+2以上となった場合は積極的なベットへ移行します。
  • カウント値の合計が+2未満となった場合は慎重なベットへ移行します。

 

レッドセブンカウント

レッドセブンカウント(Red Seven Count)とはハイローシステムを基に、赤の7を特殊な扱いとするカウンティング方法となっています。ベーシックなカウンティングに慣れてきたら使いたい、中級者に最適なシステムです。カウンティングの基本はハイローシステムと同じですが、レッドセブンカウントでは、「7」のカードのカウント値を色によって分け、赤色の7が出れば+1、黒色の7が出れば±0となります。また「シューのデッキ数×-2」がスタートのカウント値となります。大体は6デッキで組まれており、その場合6×-2で-12からカウントを始めます。カウントをスタートして、マイナスが減って「0」に近付いた時をチャンスと考えます。レッドセブンカウントでは、他にもインシュランスやダブルダウン等、細かいアクションのタイミングについても決められていますので、慣れてきたらそういったものも導入すると良いでしょう。

ハイオプトワン

ハイオプトワン(Hi-OPTⅠ)とは、有名なハイローシステムとは少し異なった分け方でカードをカウントする、1デッキ専用のカウンティングシステムとなっています。追加要素によってより精度が高くなった、中級者向けの方法です。カウンティングは以下のようになります。

「2」と「A」を±0としてカウントするのが特徴としていて、少し複雑なのですがこうする事で更に精度の高いカウンティングができます。ハイオプトワンでは上記のカウントに加えて、更に2つの方法を取り入れて精度をより高めます。1つ目は「Aのサイドカウント」といいます。Aはブラックジャックの中でも「1もしくは11」と言う特殊な数え方をする立ち位置にあり、特殊なカードは特殊なカウントで分けて考えて上げる事で、より精密なカウンティングができるのです。2つ目は「トゥルーカウント」といいます。これはカウント値でシューの残り枚数を割ったものを指します。例えばカウント値が-2でシューの残りが22枚の場合、(-2)÷20で-0.1となり、この値が大きいほどチャンスがある事がわかるといった非常に特殊な要素です。

ハイオプトツー

ハイオプトツー(Hi-OPTⅡ)とは、カウント値を4つに細分化して更なる精度を追求した、上級者向けのカウンティングシステムとなっています。追加要素はハイオプトワンと同じで、カウンティングは以下のような形になります。

-1を省き、新たに+2・-2の数え方を導入します。Aを±0とカウントしているのが特徴であり、この部分がより効果を発揮するポイントとなっています。追加要素についてはハイオプトワンと同じですので、ぜひ勉強して更なるカウンティングスキルを身に付けてみて下さい。

ゼン

これはカウント値を4つに細分化して更なる精度を追求した、上級者向けのカウンティングシステムとなっています。カウント値や追加要素にトゥルーカウントがある点でハイオプトツーと似ています。しかしゼンでは、Aのサイドカウントを不要とするのが特徴です。カウンティングは以下のようになります。

ハイオプトツーでは±0としてカウントしていた「A」のカードを「ゼン」では-2とカウントします。±0・+1・+2を見るとカードがバランスよく配置されている事がわかりますが、このシステムは、安定性を重要視したものとなっていますので非常に信頼度の高いカウンティングシステムです。追加要素はハイオプトワン・ツーと同じ「トゥルーカウント」を使います。これらのハイオプトツー、ゼンは、ある程度カウンティングに慣れた中級以上のプレイヤーでなければ使いこなすのが難しいシステムですが、繰り返しゲームを行う中でじっくり身につけていきましょう。また、いくら中級や上級者用のシステムを使ったからと言って必ず勝てるというわけではありません。例えばゼンシステムを使い、カウント値・トゥルーカウントともに信用できる値であったとしても、いきなり高額をベットしたりしないように気を付けましょう。どのカウンティングシステムもすぐに結果が出せるものではなく、長期的に見て勝ちへ運べるものである事を忘れないようにしておいてください。

ブラックジャックでの「バースト」について

  • バーストとは?

ブラックジャックで21点を超えて失格になることをバーストするといいます。英語では爆発、破裂という意味で、タイヤが破裂するようなイメージの単語です。

プレイヤーがバーストした場合は無条件で負けで、ディーラーがバーストしてプレイヤーがバーストしてない場合は勝ちです。

そもそもブラックジャックはディーラーとプレイヤーとの対戦であり、勝つために重要なのは「いかに自分がバーストしないか」ということにあります。そのためには次に自分がどのカードを引く確率が高いのかを見極める必要があり、ある程度の確率の概算を知っておけばどのタイミングでヒットして勝負すべきかという判断基準となります。

 

  • バーストの確率

ブラックジャックでは、ジョーカーを除いたトランプのカードを使用し、2~9はそのまま2~9とカウントして、10、J、Q、Kはすべて10とカウントします。Aは、1か11の好きな方を選択してカウントできます。そのため、2~9の数値が出る確率はそれぞれ約7.69%(1/13)で、10の数値が出る確率は約30.76%(4/13)で、2種類にカウント可能なAが出る確率は約7.69%(1/13)です。この確率を利用して、バーストする確率を計算することができます。

ソフトハンドでプレイヤーがバーストする確率

ソフトハンドとはAを含むハンドでAを1とも11ともカウントできる状況のハンドです。

ソフトハンドではハンドに関わらずカードを1枚引いてバーストすることはありません。なぜなら大きなカードを引いても、Aを1とカウントすることで21以下になるためです。

ハードハンドでプレイヤーがバーストする確率

ハードハンドは、Aを含まないハンドとAを11とのみカウントできるハンドです。各ハンドの、カードを1枚引いてバーストする確率を記載します。なお、ハードハンドでは、ハンドが1大きくなると約7.69%(1/13)ずつバーストする確率が増えます。

 

  • 11以下・・・0%、どのカードを引いても21以下になる。
  • 12・・・76%、数値が10のカード(10、J、Q、K)を引くとバーストする。
  • 13・・・46%、数値が9以上のカードを引くとバーストする。
  • 14・・・15%、数値が8以上のカードを引くとバーストする。
  • 15・・・84%、数値が7以上のカードを引くとバーストする。
  • 16・・・53%、数値が6以上のカードを引くとバーストする。
  • 17・・・23%、数値が5以上のカードを引くとバーストする。
  • 18・・・92%、数値が4以上のカードを引くとバーストする。
  • 19・・・61%、数値が3以上のカードを引くとバーストする。
  • 20・・・30%、数値が2以上のカードを引くとバーストする。