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ギャンブル免税国

ギャンブル税またはカジノ税といわれるものは国によって違います。例えばアメリカでギャンブルで勝つと税務書類に勝敗を記録して、勝利金の30%に課税されます。そういったようにギャンブルの勝利金に対して課税する国は数多くありますが、無税の国も多くあります。また世界的にみてもギャンブル税に関する法律はすべて白黒はっきりしている訳ではなく、プロギャンブラーの場合は課税されることが多いようですが、そうでない場合は課税されない、などといった場合もあります。そして、プレイヤーには課税されないけれど、カジノ運営者は税金を支払わなければならない、といったケースが多くみられます。

オーストリア

オーストリアではランドカジノでもオンラインカジノでも勝利金に課税されません。しかしカジノ側は税金を支払う義務があり、プレイヤー達の賭け金から支払い額を引いた額の35〜80%を支払われなければなりません。カジノはオーストリアの13都市にあり、カジノ会社「カジノオーストリア」は1934年に設立されて以来、オーストリアのギャンブル業界を独占しています。オーストリア国内に12のカジノ、国外にも数十のカジノを所有している会社でオーストリアで最大の納税社の1つです。

オーストラリア

オーストラリアではギャンブルは1810年に始まりました。最初のギャンブルはシドニーのハイドパークで行われた競馬公式会合です。そして1881年には最初の公式宝くじが発売、初の合法ポーカーマシンは1956年に導入されました。オーストラリアではランドカジノ、オンラインカジノにかかわらず勝利金に税金はかかりません。カジノ運営側がライセンス料と税金を支払うことになっています。この税金は州の法律によって異なり、一部の州では売上高に対して、他の州では純利益、もしくはプレイヤーの喪失額に基づいて課税されます。

ベルギー

1300年代からギャンブルが始まり、2002年にはオンラインギャンブルが合法化されました。ランドカジノでもオンラインカジノでもライセンス数は制限されており、また、ギャンブル勝利金には課税されません。ただしカジノ運営者は毎年、政府にライセンス料を支払わなければなりません。

ブルガリア

1993年にブルガリア政府はギャンブルを合法化しましたが、1998年までライセンスの発行や税制のシステムの導入をしていませんでした。オンラインギャンブルは2008年に合法化され、2013年にオンラインカジノ運営者は売上高によって課税されるようになりました。

しかしオンラインギャンブルによる勝利金は、ランドカジノもそうであるように免税です。現在カジノ運営者は、ライセンスと運営場所ごとに17500ユーロを支払っています。さらにテーブルゲームとルーレットには、政府によって一定額が課税されています。

カナダ

1497年にギャンブルが始まりましたが、すべてのギャンブルは1892年に禁止されました。1900年にビンゴと抽選クジが合法となり、1910年には競馬、1925年には博覧会や展覧会でギャンブルイベントが行われるようになり、1696年になる頃にはギャンブルを禁止する法律は改正され、宝くじなどが許可されるようになりました。2000年代にはオンラインギャンブルも合法となっています。そして、オンラインギャンブルでもランドカジノでも、勝利金には課税されません。

チェコ共和国

1956年にギャンブルの最初の会社が立ち上がり、1990年代にはプラハでランドカジノがオープンしてブームとなり、全国に広がりました。現在は約200件のランドカジノがチェコ共和国にはあり、オンラインギャンブルも合法です。プレイヤーには課税されませんが、カジノ運営者は、すべての利益に対して6〜20%の税金を支払うことになっています。

デンマーク

デンマークでは19世紀初頭からギャンブルが始まり、現在では国内にランドカジノ6件とオンラインカジノがあります。プレイヤーには課税されず、カジノの運営者が総収益に対して45〜75%の税金を支払う義務があります。

フィンランド

フィンランドでは17世紀からギャンブルが行われてきましたが、1899年に刑法でギャンブルは禁止されました。これは1917年に国連が独立し条例が廃止されるまで続き、現在フィンランドにあるカジノは1991年に首都ヘルシンキに建設された1件のみです。ランドカジノ、オンラインカジノからの勝利金はどちらも課税対象外ですが、カジノ運営者は純利益の8.25%を税金として支払う義務があります。首都にあるフィンランド唯一のカジノ・ヘルシンキは、慈善団体にすべての利益を寄付する、世界で唯一のカジノとなっています。

ドイツ

ドイツでは1765年、初のカジノがバーデンにオープンしましたが、1872年に政府によって国のすべてのカジノが強制的に閉鎖する法令が可決されました。それは、ギャンブルが合法になった1933年まで続きました。現在ドイツには約70件以上のランドカジノがあり、部分的に国によって所有されています。オンラインカジノもランドカジノも、勝利金は課税されません。国有カジノを運営するカジノには、総収益の80%が課税されますが、民間企業が運営するカジノに関しては、それぞれ課税のルールが異なります。

ハンガリー

ギャンブルは19世紀初めに始まりましたが、ギャンブルに関する法律は、1991年のギャンブル法まで成立しませんでした。2009年にはオンラインポーカーが合法となり、2013年にはギャンブル法が改正され、11のカジノライセンスが付与されるようになりました。

ハンガリーではプレイヤーはギャンブル勝利金に課税されず、カジノ運営者に総収入の30%が課税されます。

イタリア

ギャンブルには長い歴史があり、ヴェネツィアで初めてカジノがオープンしたのは1638年です。オンラインカジノが導入された2006年まで、ギャンブルはイタリアで規制されていませんでした、ランドカジノ、オンラインカジノ共に、勝利金に課税されません。しかし、カジノ運営者は、総収入の1%の税金を支払うことになっています。

ルクセンブルク

ギャンブルは1880年代に始まりました。オンラインギャンブル、ランドカジノの勝利金両方に税金はかかりません。しかしカジノの運営会社は、全収入の10〜80%を支払う義務があります。

 マルタ

マルタでは文明の幕開けから既にギャンブルは存在しており、1922年に最初のロト法ができました。現在ギャンブルは、オンラインカジノとランドカジノにライセンスを与えている宝くじ&ゲーミング機関によって規制されています。マルタは、2000年にオンラインゲームを規制する、欧州連合(EU)最初の国で、現在では80社以上のオンラインカジノがマルタのゲーミング機関でライセンスを受けています。プレイヤーには勝利金に課税はされませんが、カジノ運営者は46000ユーロのライセンス料と総売上高の15〜40%の税金を支払う必要があります。

ルーマニア

20世紀初め、ギャンブルはルーマニア全土で非常に人気がありましたが、1945年にソ連が統治権を握った際、すべてのギャンブルが禁止されました。1990年になると、ギャンブルは合法であると再び宣言され、1991年に初のカジノがオープンしました。ルーマニアでのギャンブルには税金がありません。プレイヤーによるギャンブルの勝利金には課税されず、さらにはカジノ運営者にも課税されません。

スウェーデン

ギャンブルの勝利金は、スウェーデンでは課税されません。また国有カジノを運営するカジノ運営者に、利益に対する税金も課せられません。ですが、その他のカジノ運営者の場合には一定の税金があります。

イギリス

1700年代にギャンブルが始まりましたが賭博法が成立した1968年までは合法化されていませんでした。この法律は2005年に改正され、地域のカジノとオンラインカジノを導入し、市場を拡大しています。プレイヤーは勝利金に税金を払う必要はありません。ギャンブル税はカジノ運営者が、総収入の2.5〜40%を支払うことになっています。

まとめ

税金のことを初めから考えてギャンブルをプレイする事はないと思いますが、大事な一つの知識として身に着けておいていただけると良いと思います。税金のかからないカジノの国だとわかっていると、心配なく思いっきり楽しめますね!