Omaha-Hi-Lo

オマハハイローのプ

オマハハイローの基本的なルールはテキサスホールデムに基づいているオマハホールデムに似ていますが、ゲームを活発かつ面白いものにするためにいくつかの違いがあります。まずはじめにルールと戦略に慣れ親しんで置いた方がゲームが一層楽しくなるので、しっかりと覚えていきましょう!

オマハハイローについて

オマハハイローはプレイ方法はオマハと同じですが、最高のハンドと最低のハンドの両方を同時に作らなければなりません。だからハイロー(hi-lo)と呼ばれます。ローハンドにはエイトオアベター(8以下のカードでなければならない)というルールがあり、ハイハンドもローハンドも、常にホールカードの2枚とコミュニティカードの3枚を使用して役を作ります。ストレートとフラッシュは、ローハンドでは役とみなされません。そしてAは一番強いカードとしても一番弱いカードとしても使用できます。「A・2・3・4・5」というハンドは、ローハンドでは一番強いハンドとなります。次に強いローハンドは「A・2・3・4・6」です。

「A・2・3・4・6」のハンドと「2・3・4・5・6」のハンドでは、「6」の次にローナンバーを持っている方が勝利します。この2つのハンドのハイナンバーは「6」で同じですが、次にハイナンバーとなる「4」を持った「A・2・3・4・6」のハンドが勝利となります。

オマハハイローのポットは最強のハンドを持ったプレイヤーと最低のハンドを持ったプレイヤーで分けられます。一人のプレイヤーがハイローの両方を取ることもあります。8以下のローハンドを持つプレイヤーがいない場合にはポットは全てハイハンドを持つプレイヤーの総取りになります。初めは一目でハイハンドとローハンドを認識するのは難しいと思いますが、プレイを重ねると慣れていきます。

オマハハイローのルールの面白い所は、ローハンドができているかを考えるときにストレートやフラッシュを考えなくて良いことにあります。またハイハンドとローハンドを作るカードが同じでも別のカードでも問題なく、スプリットポットでは余ったチップはハイで勝利したプレイヤーに渡されることになっています。カジノによっては代わりにローの条件が9ローとなっているところもあります。オマハハイローはポーカーの難易度でいうとテキサスホールデムより難易度は若干高いといえるでしょう。

戦略: スターティングハンド

この形式には 2 つのウィニングポットが存在するため、両方のポットを獲得できるようなスターティングハンドを選ぶ必要があります。スプリット・ポットゲームでの主な戦略ルールのひとつに「ロー狙いで行ってからハイに戻る」というものがあります。A-A-2-X ダブルスーテッドのようなハンドはナッツロードローやナッツフラッシュドロー (ハイハンド) でチャンスがあります。

それではベストスターティングハンドのトップ10を見てみましょう。

  1. A-A-2-3 DS
  2. A-A-2-4 DS
  3. A-A-2-3 スーテッド
  4. A-A-2-5 DS
  5. A-A-2-4 スーテッド
  6. A-A-3-4 DS
  7. A-A-2-3 ノンスーテッド
  8. A-A-2-2 DS
  9. A-A-3-5 DS
  10. A-A-2-6 DS

「A-2-X-X」は良いハンドですが、どの「A-2」ハンドも同じように良いわけではありません。例えば「A-2-Q-Q」ダブルスーテッドを例にあげて「A-2-J-8」ノンスーテッドと比べてみましょう。クイーンのキッカーを伴う「A-2」は「J-8」のハンドをねじ伏せるのでこの戦いはフェアではありません。そういうことでこのポーカーではローは重要な部分ではありますが、ウィニングハンドの50%にしかなりません。ですからウィニングハイハンドを作るのに役立つカードを含むハンドを見つけるようにすべきです。もしナッツフラッシュまたはストレートを作るのに有効なスーテッドエース、ビッグペアまたは他のハイカードがあるハンドなら完璧だといえるでしょう。

ローハンド

ローを狙うことと一番良いローを手にすることはオマハでは全くの別の意味があります。プレイヤーが巨額のリバーベットをローハンドでコールして、ぼろ負けするというのはよく見かける光景です。

たった 1 枚のカードで簡単に負けてしまうので最善のローを計算するということが非常に重要です。自分の持っているローが負けそうだという状況に陥ったら、フォールドするかまたは小額ベットをコールするのが良い選択肢です。ローの作り方と読み方に慣れてくると、一番良いローができたときがわかるようになってきます。そしてローを持っていると疑われる対戦相手がコールしかしてこなかったら責めましょう。高い確率で相手はあなたのローには勝てないと思われます。

偽物ローおよびバックアップカード

「A-2-X-X」 が超最強ハンドである一方、「A-2-3-X」 のようなハンドはそれよりも有利です。その理由としていえるのは、良好なバックアップカードが手に入っているからです。バックアップカードとはローカードの 1 枚がボードに落ちた場合にドローを「バックアップ」してくれるカードのことです。オマハではプレイヤーは 3 枚のカードをボードから、1 枚をハンドから使わなくてはなりません。したがって、「A-3-4-X」 のハンドをたまたま持っていた場合、「A」 と 「3」 のすき間を「2」 が良い具合に埋めてくれます。これがどのローカードが偽物なのかということに常に注意を払うことが非常に重要である理由です。そして、自分のローハンドが最も低いハンドであることを確実にしたければ、バックアップカードをうまく使いましょう。

リンプ

オマハはドローが勝敗を分けるゲームです。リバーで同じスーツのローハンドまたはマルチフラッシュハンドが1つ以上あっても珍しいことではありません。安く抑えてフロップを見るのは良いことですが、プリフロップでオールインするのは最善の案ではありません。ボードをナッツハイで強くヒットしローをドローできたらしめたもので、まさにその時こそが大量のチップの賭けどきです。

ポジションが肝心

他のポーカーゲーム同様にオマハハイローでもポジションは非常に重要です。アーリーポジションをプレイするのは最高のスターティングハンの時だけにしておくべきです。こうすることでチップを保存でき、アウトオブポジションでドローをプレイしないで済むようになります。あなたに対しプレイヤーがチェックレイズしようとしたら後でチェックし、彼らがリードしたらあなたはレイズし、自分のために高額のポットを作りあげましょう。

さいごに

オマハハイローはドローハンドおよびスターティングハンドの組み合わせのすべてによって非常に変化が激しいゲームになっています。ですからより多くのハンドをインポジションでプレイすることでビッグドローに対して最大限の価値をつけ、弱いドローに対してはアウトオブポジションでフォールドすることで不利な状況を最小限に抑えることができます。