ルーレット

ルーレットといえばギャンブルの中でも代表的で、誰もが知っているゲームです。これを模したミニゲームもよく目にしますし、コンピュータゲームなどにも、よくルーレットを回すシーンが現れたりしますので、私達のほとんどが、一度はルーレットの枠組みに含まれるゲームに触れたことがあるのではないでしょうか。また、ポーカーフェイスなどと同様に、ルーレットが由来となっているサッカーのマルセイユ・ルーレットや、他にもロシアン・ルーレットといった言葉が広く浸透していたり、円盤状の手芸用品にルレットと名付けられたりしていることなどからも、ルーレットがどれだけ歴史的に認知度の高かったゲームであるかということを窺い知ることができます。もちろんルーレットは、ギャンブルの本場カジノにおいても定番のゲームです。その人気はカジノの女王と呼ばれているほどで、ルーレットが置かれていないカジノを探すのは骨が折れることでしょう。でも、これだけルーレットの人気が高い一方で、実は本格的なルーレットのことはよく分からないという人だって少なくないはず。そこでこの記事では、ルーツから基本的なカジノでの遊び方まで、ルーレットに関する様々なことを紹介していきたいと思います。

ルーレット (Roulette) の歴史

ルーレットの原型だと言われているゲームは、中世期のイタリアに存在していたホカ(Hoca)と呼ばれるゲームで、このゲームはフランスのルイ14世も好んでプレイしていたそうです。そして17世紀には、他のヨーロッパ各国でホカにアレンジを加えたゲームが登場するようになります。イギリスではイーオー(E-O)、スイスではブーレ(boule)といったゲームへと発展していき、同様にフランスにおいてはホカが発展することで、初期のルーレットが作り上げられていきました。現在のルーレットでも用いられているレイアウト(チップを置くテーブル)は、哲学や数学で著名なフランスのパスカルが、この時期に考案し、少しずつ形を変えながら現在のようになったと言われています。基本となる形ができあがってからすでに3世紀以上が経っているため、一部の古典的なくじ引きゲームを除けば、現在のカジノで遊ばれているゲームの中では、最も歴史が長いゲームです。

ルーレットは、最初に広まったヨーロッパと、海を渡って伝わったアメリカで、回転盤のポケットの数が違うのが特徴で、現在でも主流の方式としてヨーロッパスタイル、アメリカンスタイルという異なる二つのタイプが存在しています。その違いの部分はなにかというと、プレイヤーに不利に働く0のポケットの数で、アメリカンスタイルの方が0が1つ多くなっています。当然アメリカンスタイルの方がプレイヤーは勝ちにくくなるわけですが、ヨーロッパに比べてアメリカではルーレットの人気が低いと言われているのも、この理由を考えれば納得がいきますね。

ルーレット (Roulette) の用語

ここでは、ルーレットに用いられる用語について説明します。

  • ホイール:
    外周に数字のついたポケットがある回転盤のこと。ポケットには赤黒2色で1~36、または緑色で0(ヨーロピアンスタイル)、0と00(アメリカンスタイル)の計37もしくは38種類のの数字が割り振られている。
  • レイアウト:
    テーブル上のホイールに対応した数字の賭け枠が上面にプリントされた部分のこと。プレイヤーは、チップをレイアウトの上に置くことでベッティングを行う。
  • スピン:
    ディーラーがボールをホイールに投げ込むこと。
  • エプロン:
    レイアウトから回収したチップをまとめて置いておくためのテーブル上のスペースのこと。
  • インサイドベット:
    ボールが落ちるポケットを、単一または連番の数字で予想する賭け方。予想する数字の数に応じて、ストレートアップ(落ちる先を、単一の数で予想する。的中率は最低で、配当は最高の賭け方)など名称がつけられ、さらに細分化されている。的中率が低い分、配当は高い。
  • アウトサイドベット:
    ボールが落ちる先のポケットの数字が属しているグループを予想する賭け方。予想するグループには、Red-Black(赤/黒)やOdd-Even(偶数/奇数)、ダズンベット(1~36を3等分したグループ)などがある。インサイドベットとは逆に、的中率が高い分配当は低い、
  • イーブンマネーベット:
    アウトサイドベットのうち、配当がチップの2倍になる賭け方のこと。Red-Black、Odd-Evenに加えてHigh-Low(19~36/1~18)の3つが該当する。

ルーレット (Roulette) の遊び方

  1. ディーラーがベルを鳴らして、ベットの開始をプレイヤーに知らせる。
  2. プレイヤーが、自分の予想に従って、レイアウトにチップを置く。
  3. ディーラーが、ホイールを回転させ、ボールを投げ入れる。
  4. プレイヤーが、追加ベットや、ベットの変更を行う。
    (カジノによっては、ボールが投げ込まれてからの変更を認めていない場合もある)
  5. ボールが投げ込まれてから一定時間経ってから、ディーラーがベットの終了を宣言する。
  6. ボールが落ちたポケットをディーラーが宣言し、外れたチップは回収され、的中していたプレイヤーには配当が行われる。

ルーレット (Roulette) のプレイガイド

勝負に勝つことを目的にルーレットをプレイする場合、まずはプレイするルーレットの種類を適切に選択する必要があります。先述の通り、主要なルーレットの種類には、ヨーロピアンスタイルとアメリカンスタイルがありますが、それぞれのハウスエッジ(一回ゲームをプレイしたときに、プレイヤーが賭けたチップに対して失う額の期待値)は通常約2.7%、5.4%となっています。プレイヤーに不利な0のポケットの数が1:2である通り、負けの期待値も倍となっていることが分かります。ランドカジノでは、カジノが利益を大きくとるために、アメリカンスタイルしか設置していないこともありますが、幸いオンラインカジノのオンラインルーレットならヨーロピアンスタイルがないということはありません。オンラインルーレットで遊ぶときは、特別なこだわりがない限りはヨーロピアンスタイルで遊ぶようにしましょう。

台を選んだあとは、どのように賭けを行っていくかという方針が必要になりますが、実のところこれは自分が好きなように決めてしまってかまいません。というのも、ルーレットの配当は一般的な賭け方であれば、どの賭け方をしても期待値が同額となるように調整されているためです。的中させるのが難しい賭け方がその分配当を高くされているのは、ギャンブルにおいては当たり前ですが、完全に均一化された調整は他のゲームでは珍しいもので、これはルーレットの特徴であり、利点であるとも言えます。このおかげで確率を気にすることなく直感のままに賭けを楽しむことができますし、初心者でも不利になることなく楽しむことができるようになっているのです。まずは遊んでみて、プレイの中で自分なりの賭け方を確立しながら、楽しんでみましょう。

特殊なルーレット (Roulette) のタイプ

けして多くのオンラインカジノが提供しているわけではありませんが、オンラインルーレットには、ランドカジノにはないような特殊なタイプのものも存在します。例えば、ハウスエッジが0%になる、0のポケットのないルーレットや、ジャックポットへのサイドベットが可能なプログレッシブルーレットなどが挙げられます。これらの特殊なルーレットは、通常のヨーロピアンスタイル以上にプレイヤー有利になる場合もありますので、ルーレットのゲームに慣れてきたら、これらの特殊ルールで遊んでみるのも面白いかもしれませんね。

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